日本酒の賞味期限
日本酒には製造年月日は記してあるのですが、賞味期限を記してあるのはなかなか見かけません。
良く友達と飲んでいる時にも賞味期限に関する話が良く出てきます。
日本酒には賞味期限という考えはありません。飲んで身体に害があるかないかと考えると開栓しなければ、100年経っても飲め無いお酒はないそうです。
生酒は再発酵して酢になる事はあっても、酢なので身体に害はないと思われます。
そして身体に害はなくても美味しく飲めなければ意味がありません。美味しく飲めるかは、それぞれの蔵元の考え方や工程の過程でのお酒の処理の仕方にもよると思われています。
要するに何処までが熟成されており、何処からが劣化となるのかを判断するとなれば基本的に難しく、そして蔵元が考えている賞味期限はあくまでも、酒の味の範囲に収まると思われている期限と言う事です。
愛好家の方にはそれ以上熟成された方が好きと言う方もいらっしゃるので、それも間違っていないのです。
その上での説明ですが、日本酒の熟成は温度によって大きく変わり、5℃ぐらいの温度で保存した場合、熱処理商品であれば1年たってもおいしく飲むことが可能です。
そして夏前に買ったお酒などを30℃にもなる部屋で1ヶ月保管しておけば、2〜3ヶ月分の熟成は進んでしまうようです。
もし飲まないお酒があるのならぜひ、低温で、温度変化の少ない、日陰の場所に置いて保管しておくと、半年後にはこの世でひとつしかない貴重なお酒に育っているかもしれません。
最近は日本酒を寝かせておける倉もあり、その人の希望の年月を寝かす事が出来ますので、寝かす場所に困った人は、そういった倉を利用するのも良いですね。